青色申告会とは
青色申告会とは、1950年に青色申告制度がスタートすると共に、全国各地で次々と結成された、個人事業主や小規模事業者で構成されている納税者組織です。
現在、青色申告会は、100万人を超える会員が所属しており、全国青色申告総連合会・都道府県別の青色申告連合会・市町村別単位の青色申告会の3つのレベルで組織され、それぞれ窓口として事務局を設置しています。
青色申告会に所属することで、いくつかのメリットがあります。青色申告をする上で、重要な作業になるのが記帳や決算書の作成ですが、複式簿記で行わなければならないため、ある程度の簿記の知識が必要であり、複雑な作業を要するので、分からないことや迷いも生じます。
しかし、青色申告会に入っていれば記帳のみならず、確定申告について個別の相談や指導を行ってくれます。この他にも、融資や共済・保険の紹介、福利厚生事業も行っているので、個人事業主や小規模事業者にとって、心強い役割を果たしてくれます。特に開業したてで、何をすべきかが分からないときには、とても役に立つでしょう。
もちろん、入会することで入会金や年会費が必要となりますが、税理士を顧問として契約することに比べれば、安く済みます。ただし、決して記帳や確定申告書の作成を代行してくれるわけではありませんので、加入後ある程度年数が経過した場合や、自分でできる記帳などができる方には、やや割高感を抱くかも知れません。